愛を伝えたいだとかのキーを完全解説|あいみょん名曲の魅力と歌い方ガイド
Matthew Harrington
Updated on July 16, 2026
愛を伝えたいだとかのキーを完全解説|あいみょん名曲の魅力と歌い方ガイド
カラオケでこの曲を入れた瞬間、空気が変わる。そういう曲がある。あいみょんの「愛を伝えたいだとか」は、まさにそのタイプだ。2017年のリリースから今なお歌われ続け、ストリーミング再生数は1億4800万回を超える。それだけの数字を積み上げながら、まったく「古くなった感」がない。むしろ、何度聴いても新鮮に響く不思議な楽曲だ。
この記事では、「愛を伝えたいだとか キー」に関する疑問を中心に、原曲のキー情報、カラオケでの男女別おすすめキー設定、楽曲の音楽的な特徴、そして歌詞の世界観まで、徹底的に掘り下げていく。歌いたいのに音が取れない、という人にも読んでほしい内容だ。
「愛を伝えたいだとか」の原曲キーはF#マイナー
『愛を伝えたいだとか』の原曲キーはF#マイナー(F#m)だ。シャープが3つつく調性で、ギターで弾くと少し張りのある独特の響きが生まれる。明るくはないが、どこかグルーヴィーで都会的な雰囲気をまとう。あいみょんはこのキーをきわめて自然に歌いこなしているが、それをそのままカラオケで歌おうとすると、多くの人がつまずく。
前作のようなフォーク色は抑えられており、村田シゲによるファンキーなベースラインやクラビネットと呼ばれる電気式のキーボード音のフレーズが大人っぽく都会的なグルーブ感を生み出している。このサウンドの選択が、J-POPの文脈では少し異質なほどオシャレな質感を楽曲に与えている。
カラオケのキー設定において「キー0」が原曲キー(F#マイナー)に相当する。JOYSOUNDでの曲番号は694520などで配信済みとなっており、キー0が原曲となっている。ただし、キー0で歌いこなせる人は限られる。特に男性にとってはかなりの高音域が求められる曲で、そのまま歌い続けると喉への負担も大きい。
男性向けカラオケ推奨キーの選び方
男性が「愛を伝えたいだとか」をカラオケで歌う場合、一般的に推奨されるキーはマイナス3からマイナス5の範囲だ。男性キー(-5)のカラオケ音源も多数公開されており、自分の声域に合わせた調整が広く行われている。もちろん、声の低い人と高い人では最適なキーが異なるため、一概にどこが正解とは言えない。
重要なのは、単純に「低くすれば楽になる」という発想から脱却することだ。キーを下げすぎると、今度はサビの高揚感が失われ、曲の持つグルーヴ感そのものが崩れてしまう。マイナス3前後で試しながら、サビの最高音が無理なく出せるポイントを探るのがいい。
この楽曲は音程が取りづらいと感じる人が多く、Aメロから歌いづらさを感じる場面がある。そのため練習の際には、音程を正確に捉えることを最優先に意識して取り組む必要がある。ワンフレーズずつ丁寧に確認していくアプローチが、遠回りのようで実は一番の近道になる。
男性が原曲キーから+4で歌うアプローチも一部で取られており、高い音域に挑戦したい人向けの歌い方として注目される。ただし、これはかなり上級者向けだ。まず自分の声域をしっかり把握してから挑戦したい。
女性が歌う場合のキー設定とポイント
女性の場合、原曲があいみょんの声域で作られているため、比較的そのまま歌いやすいという意見も多い。とはいえ、あいみょんの声はやや低く独特なハスキーさを持つため、高い声域の女性がそのまま歌うと、曲の雰囲気から少し離れてしまうことがある。
コード演奏ツールでは+5から-6の範囲でキーを変換する機能が用意されており、自分の声に合ったキーへ自由に変更できる。カラオケでも同様に、プラス方向への調整も試してみると、意外なフィット感を発見できることがある。女性にとってはキー+1から+2あたりが歌いやすいという声が多い。
あいみょん特有のフラットな歌い回しや、語尾の力を抜いた表現は、キーを正確に合わせた後にこそ意識したいテクニックだ。技巧的に歌おうとするより、少しぶっきらぼうで正直な感情を乗せる方がこの曲には合う。
楽曲の音楽的構造と「Just The Two Of Us進行」
AメロからサビまでJust The Two Of Us進行が一貫して使用されており、オシャレでかっこいい雰囲気を演出している。この進行はR&Bやソウル音楽でよく使われるもので、日本のポップスでは珍しい選択だった。あいみょんがあえてそこに踏み込んだことで、曲全体に国境を越えるような洗練さが生まれた。
コード的にはDM7、C#7、F#m7、B7という流れが骨格を形成している。ChordWikiなどのコード譜共有サイトでもDM7やF#m7などのコードが確認でき、ギタリストの間でも人気の曲となっている。弾き語りで挑戦する人も多いが、コードを押さえながらあのグルーヴを出すのは簡単ではない。リズムの取り方と右手の刻み方に時間をかける必要がある。
テンポ感はゆっくりでも速くもなく、だらりとした午後のような中くらいの速さで進む。そのテンポが、主人公の「焦っていないようで内心焦っている」心理状態を音楽的に表現している。作り込みながらも、聴いた感じは力が抜けている。そのバランスが絶妙だ。
あいみょんが証明した「ジャンルを超える力」
メジャーデビューシングル「生きていたんだよな」では死生観を歌った強烈な歌詞でインパクトを残したあいみょんだったが、本曲ではそのイメージを裏切り、女々しく情けないけれど愛おしい男性目線の恋心を歌っている。一枚目と二枚目でここまで方向性を変えられるアーティストは、そう多くない。
この曲の成功により、あいみょんが1つのジャンルにとらわれることなく、さまざまな表現方法で個性を表現できる実力派シンガーソングライターだということを世の中に証明した。「愛を伝えたいだとか」はその転換点であり、あいみょんというアーティストの可能性を一気に広げた楽曲として今も語られる。
ビルボードジャパン年間ランキングでは2018年に69位、2019年に23位を記録するなど、ロングヒットを記録した。単発のブームで終わらず、じわじわと聴き手を増やし続けたことが、この曲の底力を示している。
歌詞の世界観|情けないけれど、真っすぐな恋心

内向的でウブな男の子が、うまくいかない恋愛にひとりで思い悩み、愛を伝えられないというもどかしい歌詞が、多くの若者の共感を呼んだ。この曲が10代から30代まで幅広く刺さる理由は、そのリアルさにある。かっこいいことを言おうとして、結局何も言えない。そういう経験を持つ人が、メロディに乗せて自分の気持ちを重ねる。
歌詞の中では、時間が過ぎていくという状況を「ソファに沈んでいく」と表現しているところが評価されており、独特の詩的センスが感じられる。バラの花を買っていこうかと考えながら、結局何もしないまま夜が来る。そのじれったい時間の流れが、言葉よりも音楽的に伝わってくる曲だ。
「愛を伝えたいだとか」は一言で言えば、好きな女性に振り回される男の曲であり、男のポジティブと女々しさが共存する歌詞が特徴的だ。ネガティブに沈みながらも、どこかユーモアを失わない。自分を笑い飛ばしながら待ち続ける。それが聴く人を安心させる。
MVの演出|ワンカット・ノー編集という大胆な選択
MVはまさかのワンカメ・ワンカット・ノー編集という構成で、あいみょんがじたばたしたり歌ったり、とにかく自由に思うままに動いている映像だが、何とも言えない雰囲気が心地よく、この曲の世界観をしっかり表現している。現代のMVが凝った映像加工や複雑な編集を競い合う中で、あえてその逆を行く姿勢が際立っていた。
加工なしの映像だからこそ、あいみょんの体温が画面越しに伝わってくる。歌詞の主人公が飾らない服装で愛を待つように、MVのあいみょん自身も飾らない。そのシンクロが、楽曲全体の説得力を高めている。
カラオケで上手に歌うための実践的なコツ
「愛を伝えたいだとか」をカラオケで歌う上で、まず意識したいのは「力を抜くこと」だ。あいみょんの歌い方は、力で押し上げるよりも、自然な息の流れで音程を乗せていくスタイル。喉に力を入れれば入れるほど、この曲の味が消える。
この楽曲の音程を正確に取るためには、まず原曲をゆっくりと再生し、それに合わせて一音一音丁寧に歌うことが有効だ。耳コピの精度が上がるほど、自分の声とメロディのズレが見えてくる。そこを丁寧に修正していく作業が、上達の鍵になる。
リズムへの乗り方も重要だ。ビートに乗り遅れず、かつ走りすぎない。この「ちょうど良さ」がグルーヴ感を生む。Aメロの語りかけるようなパートと、サビの開放的な表現の切り替えを意識するだけで、歌全体の完成度がぐっと上がる。
カバーとリメイク|幅広いアーティストに歌い継がれる理由
Adoや平井堅など多くのアーティストがカバーしており、めいちゃんや歌い手たちによるカバーも多数存在する。これだけ多彩な声質の歌い手に取り上げられるということは、楽曲そのものの普遍性を示している。特定の声に合わせて作られたのではなく、誰が歌っても「その人の色」で染められる柔軟さがある。
歌い手キーまとめサイトでも「愛を伝えたいだとか」は継続的にリクエストされ続けており、2026年現在もカバー活動が活発だ。ネット発の音楽文化とも親和性が高く、歌ってみた動画の定番曲として定着している。
まとめ|キーを知ることは、曲をもっと楽しむための入口
「愛を伝えたいだとか キー」を調べている人の多くは、この曲をもっと上手に、もっと気持ちよく歌いたいと思っているはずだ。原曲キーはF#マイナー。男性にはマイナス3から5あたりが扱いやすく、女性は原曲前後か少しプラス方向に調整すると歌いやすくなる。
ただ、キーの数字を覚えるだけでは不十分だ。この曲の本当の魅力は、グルーヴィーなサウンド設計と、不器用な恋心を描いた歌詞が一体となって生まれる「人間臭さ」にある。あいみょんが2017年に投げ込んだその一石は、まだ波紋を広げ続けている。カラオケのマイクを持つ前に、もう一度原曲を聴いてみてほしい。何か新しいものが聞こえてくるかもしれない。